画像はイメージです
思い出せば、ずいぶんと若い頃のことのように思える。
あれは20歳の12月頃だった。
あるイベントの帰りの、18時頃の電車内でのこと。

帰りの電車はすごく空いていて、両端に一人ずつ座っているだけの殺風景な車内だった。
下車駅まで20分。
それまでほとんど乗客はなく、ずっと空いたままの車内だった。

見渡すと女性の乗客がいる。
席の真ん中あたりに座っている。
様子を見ると、俯いて目を閉じていた。
こげ茶のポニーテールで、十分に厚着をした上着と色褪せて灰色がかった黒のジーンズ姿。
疲れている様子で熟睡しているようだった。

この女性の隣にこっそり移動して様子をしばらく見ることにした。
かなり寝込んでいる。
すっかり寝込んでいるからか、両脚が半開きになって、ジーンズ越しに股下が見えている状態だった。
その形がとてもくっきりしていて、ペニスが充血し始め、否応なく膨らみ始めた。
女性はまだ気付かずに寝ている。
この女性の股下を見ながら、ズボンの中で尻に力を入れてペニスをぴくぴくと動かした。
見せびらかすためではない。
ヴァギナに入れたいという本能からだ。

(見ず知らずのこの女性とHがしたい。セックスがしたい)

穿いているジーンズの中で抑えつけられ、我慢汁で先っぽが十分に濡れているのを感じた。
この女性の股越しにヴァギナを意識して凝視し続けた。
まだ寝ている。

この女性のヴァギナに入れたい、すごく入れたい。
今すぐ入れたい。

同じ車両には乗客がいない。
気付かれないなら、この女性の股下をジーンズ越しに触りたい。
でも気付かれたら騒がれて・・・。
でも熟睡中だから触れるチャンスなら今しかないかもしれないし、でも触ったら気付いて目を覚まして騒がれて捕まって・・・という堂々巡り。

目の前に対象があって、触ろうと思えば触れるのに、(社会的にそれが)許されない。
目の前の女性の魅惑に耐えるのに本当に気がどうかしておかしくなりそうだった。
内腿に我慢汁が垂れ流しになって出尽くしてしまうほど我慢して、見るだけで堪えていた。

こういうのを焦らしプレイと言うのだろうが、焦らされるほど堪らないものはない。
触りたいのに触れないことがどれほど耐えがたい状態かは、この状態に実際にならないと分からないだろう。
我慢できずに触ってしまったと自白する痴漢の言い訳に共感する思いだった。

(触りたい)

心の中でそのように叫んだ。
見続けるほどその高まりは激しくなり、覗き込んで股下が見えた瞬間、ズボンの中で射精してしまった。
手で刺激せずに射精するのは初めてだった。
ドバーっと勢いよくパンツの中に精子を出してしまった。
こんなことは初めてだ。
この時、射精の予兆を全く感じなかったことを覚えている。

手で刺激を加えて射精をする直前には独特の予兆を感じるものであり、“これ以上刺激を加えたら出る”というのを自覚出来る。
自らの意思で射精のタイミングをコントロールすることが出来るものだ。
射精を先延ばしにすることも、早く迎えることも出来る。
だが、勃起そのものをコントロールすることは出来ない。
何歳になっても一度勃起モードに入ったら、意思とは関係なく、あとは膨らむところまで膨らみきって勃起を隠せなくなる。
勃起だけは何歳になってもコントロール出来ないものだ。
男という生物とはそのような悲しい宿命を背負って生涯生きていくものだ。

でも射精だけは意思でコントロールできると経験的に思ってきた。
射精だけは寸止めが効くと思ってきた。
でもこの時はそのコントロールが効かなかった。
ジーンズ越しの女性の股下を見ただけで、射精のタイミングを意識的にコントロールする理性的な意思よりも先に、精子の方から勝手に、まるで一つ一つが意思を持っているかのように大量に飛び出してきたという感じだった。

ヴァギナを強く意識してジーンズ越しの股下見続けていると、その奥にある子宮を無意識のうちに意識するようになり、そこへ自分の精子を送り込みたいというシステムが、意思とは関係なく、自動的に発動するといったところだろうか。
このあたりの射精のメカニズムに関する描写は、保健体育の教科書には詳細に説明していないと思う。
保健体育の教科書の説明は、必要最小限にしか載っていないものである。
それはさておき、要するに、余程この女性の股が刺激的だったのだと思った。

それからしばらくして、この女性は目が覚めたようだ。
急に隣に男いることに気付き、ひどく驚いていた。
こちらも、突然目を覚まされた上にこちらを見られてドギマギしてしまった。
取り繕いようがなかった。

でも、下車する駅だったのか、女性はそのまま席を立ち、ドアの方に向かった。
この女性は目が覚めるまで、熟睡している間に股を開いていたことに自覚していなかったと思う。
開けっ広げになったジーンズ越しの股下を見られただけで射精を我慢できなかったことまで気づいていなかったことを祈る。

ドア付近に立っている時の立ち姿は、お尻が程よく大きく丸みがあり、くびれがあった。
そのような姿態で俯き加減で頬が赤らんでいた様子を見て、さらに俺の女として犯しまくって子宮に精子を送りこみまくりたいという、どうしようもないほどの欲望を駆り立てられた。
でも、追いかけはせずに、座席に座ったままにすることにした。
女性の股がどれほど魅惑的な空間か、裸体である必要もなく、着衣のままでも股が強調されるような着衣なら、裸体よりもずっと魅惑的な部分でありえることは、男性視点ならではのことに違いない。
こちらもこの日はジーンズを穿いていたが、下着やジーンズの中で勢いよく射精してしまい、その残り香が意外と強く、隠しようがなかった。

奇しくも、この女性と下車する駅が同じだった。
女性は去って行くようにさっさと前方を歩いて行った。

女性の股を凝視しながらの射精は実はとても気持ちがよかった。
熟睡中に女性の体に触ったりはしなかったが、触らずとも見るだけで勃起するし、射精にいたるのは初めてだった。
いいものを見させてもらったという思いだった。