画像はイメージです
会社の同僚や世のお父さん方は、娘が年頃になると「お父さん臭い」とか言われて一緒の空間にもいたがらないと良くボヤいているのを見かけます。

それがたぶん普通の事だと私も思いますし、そう思っていました実際に私の一つ上の姉も中学生の頃には父親を嫌がってるのを見ていました。
だから自分の娘が中学生になっても未だに「お父さん大好き」と布団に潜り込んでくる事に戸惑っていたのです。


小さい頃から娘はお父さん子でしかしそれも年頃になれば、他の家の子と同じ様に冷たくなってしまうそう思っていたのですが胸も膨らみ徐々に女性の体になっていっても毛が生えて生理がきても、依然として娘は小さい頃と全く同じで私に接してきます。
なぜ、下の毛がはえたことも、生理が来たことも娘と一緒にお風呂に入ってる時に自分から嬉しそうに教えてくれました。

他所の子なら、とてもそんな話を父親にするとは思えないのですがあまりにも父親に対して明け透けで年頃の子らしくないため変な話、娘に精神的な障害があるのか?
と心配もしましたが、どうもそういう話をするのは私相手の時だけのようでクラスの子達は勿論日頃ないしょ話仲間の妻とすらそう言う性的な話はしないようでますます、なぜ私だけにそんな話をするのか不思議におもっていました。

娘とは未だに一緒にお風呂に入っています。
体に変化が出てきた辺りで「お父さんと入るの嫌じゃないのか?」と聞いてみたのですが娘は「別に?なんで?」と言う感じで全く気にしていない娘の態度にそれ以上突っ込んで言えませんでした。
なんだか色々やぶへびになりそうに感じました。

私たち夫婦は畳部屋の一階で娘の部屋は二階ベッドなのですが大体寝るときは私の布団に潜り込んできます。

「だってベッドより畳がいいんだもん」と言いますが「それならお母さんと寝なさい」と言っても「お母さん寝相悪いもん」と嫌がります。
まあ、妻は確かに寝相が悪いし、それが理由で二人とも別々の布団で寝てるのですが寝相の悪さなら娘も妻にそっくりなので、妻の方も「私も貴方と寝ると夜中にけられて嫌よ」と言うので結局未だにおや子3人川の字です。

TVを見る時もソファーに座っていると娘はごく当たり前に私のすぐ隣りにまるで恋人の様にべったり座ってきます。
おまけに手まで繋いでくるのです。

何処からどう見ても子供の頃は「可愛いねぇ」ですんだのですが流石に最近は身長も伸びてきてちょっと他人からどう見えるのか心配です。
妻はそう言う私たちを見て全く気にしてないようで戸惑う私に「よそのお父さんみたいに邪険にされなくてイイじゃない」と言うばかりです。

こんな話をすると大体同僚連中からも「イイじゃないか、うちの娘は俺の使った後の風呂にすら入らないぞ」と羨ましがられた上で最後はなんか怒られてしまいます。

そんな事があって、最近は「こういう子もたまにはいるのかな、よかったと素直に喜べばいいのかな」と自分の中で整理をつけて過ごすことにしたのですが私の側に戸惑いがなくなり娘のやることに私が一々拒んだり戸惑いを見せなくなると娘の甘え方が益々ひどく成ってきました。

食事中に恋人がやるように「あーん」と口開けて食べさせてくれとせがんだり週末、友人と遊ばずに頻繁に私と二人だけでドライブに行きたがったりするようになりました。

「何か違うぞ・・」と感じ始めた時には遅かったかもしれませんつい先月、妻がたまたま親戚の都合で家を二日間あけた土日に事は起こりました。
私と娘が食事の後二人でソファーに座ってTVを見ていると娘が不意に私の股間に部屋着用の薄手のズボンの上から手をそっと置いてきました。

私はハッとして娘の方を見ましたが、娘は笑いながらごく自然にTVを見ていてまるで股間に手が触れていることなど気がついていないように見えました。
私は少し体を動かして娘の手がずれるように試みたのですが娘はべったり密着してるうえに、こちらが動くと娘もさりげなく動いていつの間にか手が股間の上私は思わずトイレにいく振りをしてその場を離れました。

なんだか嫌な予感がありました。
トイレに入ったあと洗面台で手を洗いながらどうしようかと考え込んでいると、なかなか戻ってこない私を娘が見に来ました。

「お父さんなにしてるの?映画はじまるよ?」

娘が私の腕に抱きついて、引きずるように再びソファーへ移動そのままベッタリして何時もの状態になります。

映画が始まり見ている間も娘の手はそっと私の股間の上私は映画など殆ど頭にはいらずひたすらじっとしていましたが男の悲しい性といいましょうか・・ダメだ頭では思っていてもダメだダメだと意識すればするほどそこには確実に血液がめぐって行きます。

娘はそれでも別に気にしていないようにTVを見続けています明らかに形も硬さも変わった股間の上に手を置いたままで、です。

「あんまり面白くなかったね」

映画が終わり娘が股間に手を置いたまま、そのことにが気がついていないようにしてこちらを見て話し掛けてきます。

「うん・・そうだね」

「お父さん、もう寝ようか、明日はお母さん駅に迎えに行くんでしょ?」

「うん」

そう言って二人並んで歯を磨いて寝室へ、娘も当たり前のように私の後ろについてきます。

「今日はお母さんの布団つかったら?」と言うと「別にいいよ、お父さんと一緒で」とさっさと私の布団に横になりますそれ以上言うこともないので電気を消して私も横になります。
もうさっさと寝てしまおうと思いました。

それからしばらく横になっていて私がウトウトしだした頃でした。
娘がゴソゴソと何かしている気配がして暗い中目を開いてびっくりしました。

「おい、なんで裸なんだ・・・」

娘はいつの間にか着ていたものを全部脱いだ状態で私の隣にタオルケットだけお腹に乗せて寝ていました。

「だって暑いんだもん」

「ならお母さんの布団で寝なさい」

「いや!」

今思うと娘が私の言うことに嫌なんて言ったのはとても珍しい気がします。
娘は裸のままギュッと私に抱きついてきました。

「こら、年頃の娘がはしたない!」

娘を引き剥がそうとしますが、そうすると必然的に裸の娘に触れることになります。

「家族だから別にいいでしょ・・」

娘は強引に抱きついてはなれまいとします。

「家族でもダメだよこんなのは!」

むしろ家族だからこそダメです。

「お父さんは私のこと嫌いなの?」

娘はなぜか涙目です。

「そういう問題じゃないだろう」

心の何処かで恐れていたことが現実に起こっていました。

「お父さんの事大好きだもん」

畳の上を尻餅で後ずさる私に娘が必死にすがりついてきます。

「お父さんもお前の事は大好きだけどこれは間違っているよ」

「なんで?」

「なんでって、お父さんはお前のお父さんだぞ」

「関係ないもん!」

娘は強引にキスしようとしてきました。

「いい加減にしなさい!」

私は咄嗟にそんな娘の頬を平手で叩いていました。

「なんでよ!!」

この時の娘の顔は今でも忘れられませんまるで暴力男に捨てられそうな時の大人の女のように赤くなった頬を手で押さえて、睨みつける目にはいっぱいの涙が溢れ出していました。

「す、すまん・・」

娘を初めて叩いてしまった事とその娘に初めての剣幕で睨みつけられ私は思わず謝っていました。

「お前をこういう風にしてしまったのはたぶんお父さんのせいなんだろうな」
「お前が甘えてくるのが嬉しくてついついお父さんもそのままにしてきてしまった」
「何処かで、もっと早い内に突き放すべきだったんだろうな」

私が話す間娘はずっと泣きながらじっと私を睨みつけていました。

「明日からは二階の自分の部屋で寝なさい、お風呂も一緒に入るのは止めにしよう」

私がそう言って娘を自分の部屋に連れていこうとした時でした「やだ!!やだ!!!」

娘は今までにないくらいに取り乱して私にしがみついて抵抗しました。

正直なぜ娘がここまで私に執着しているのかは、未だに振り返っても全く解りません私は特別顔が良いわけでもないし、スポーツや勉強が得意というわけでもありませんごく普通のどこにでもいるサラリーマンです。
世の娘さん達が理想にするような父親像とは全く異なります。

とにかく娘が必死に暴れていて男の力で強引に取り押さえると怪我をさせそうで、元々体罰や摂関の経験がない私は部屋から追い出すのを諦めてとりあえず娘を落ち着かせることにしました。
随分迷いましたが、裸のままの娘にタオルケットをかけて抱き締めて昔し、幼い頃にしたように長い時間背中をさすってやりました。

その内娘は泣きつかれて私の胸の中で寝てしまいました。
寝顔は泣きはらしたようになっていて、私が叩いた後が薄っすらと赤く腫れていました。
娘が愛しい事は変わりませんし、正直男としてここまで思ってくれているのは嬉しいという気持ちもありました。
しかし、自分の娘に手を出すなんて事は私にはできません私はこの子の全てをみてきましたが、一度としてそんな気持ちを抱いたことがないからです。

翌日私が眠れないままソファーでコーヒーを飲んでいると娘が起きてきました何処か罰が悪そうに泣きはらした顔で・・・。
そんな娘をみていたら、ずっと昔一度だけ強く叱った次の日もこんな感じで起きてきた娘を思い出しました。
あの時は私の方から娘を抱き上げて頬にキスをしたなと思いだしました。
あの頃から随分大きくなったけど、私の気持ちはあの頃のままです。

「おいで・・」

私はそう言うとあの日と同じように両手を広げて娘を呼びました。
娘は無言でそっとそばにきて私に抱き締められると「お父さん・・ごめんなさい」とあの日と同じ様に謝りました。

それから娘が私に必要以上にベタベタすることはなくなりました。
お風呂も一人で入っています。
布団にも潜り込んできません。

「やっとあの子も歳相応になったのよ、だから言ったでしょ貴方は心配しすぎなのよ。それに、いざこうなっちゃうと寂しいんじゃないの?」と何も知らない妻は私をからかいます。

そんな妻に「そうだね」と苦笑いで答えつつ、今の私の毎日の楽しみは唯一娘が以前と変わらずベッタリとしてくるTVの前になりました。
勿論もう股間に手はきません、手は繋いでますけどねあの日の事は娘と私の一生の秘密。

「いつか、お父さんみたいな人と結婚する」

娘がハリセンボンの近藤春菜そっくりの顔で冗談まじりに言いました。

「ばか、お父さんよりいい男と結婚して中華料理屋を経営して老後は楽させてくれ」

そんな私に「角野卓三じゃねーよ!」と娘は笑いながら答えました。
終わり